2018年(平成30年)度事業活動計画
1. 概要
2017年(平成29年)の飲料用アルミ缶の国内出荷缶数は前年比99%の214億缶となり、前年2016年の101%増加に比べると微減となりましたが、引き続き200億缶の大台は維持されました。国内ビール系需要が13年連続前年割れの影響でビール缶の需要は依然減少傾向であり、2015年に急増したアルミSOTコーヒー缶も微減となっており、これらのマイナス要素をRTD缶やボトル缶の伸びでカバーするには至りませんでした。金属缶、PETボトル、紙容器など消費者の多様なニーズに応じた容器選択が更に強まったと言えます。
UBCについては、前年比0.4万㌧増加の6.7万㌧のUBCが輸出(主に韓国)されており、国内消費量の20%近くのUBCが輸出されている実態は、引き続き国内資源循環の観点からは憂慮すべき事態と言えます。
容器包装8素材で構成する「3R推進団体連絡会」は、2016年度を初年度とする第3次自主行動計画(以下;自主行動計画2020)を作成・公表して取り組みを行いました。リデュース、リサイクルともに着実に数値実績を向上させるなど進展がみられ、市民、自治体など関係各主体との連携・協働への取り組みも深化しました。今後も他容器包装団体との連携活動を継続していきます。
UBCについては、前年比0.4万㌧増加の6.7万㌧のUBCが輸出(主に韓国)されており、国内消費量の20%近くのUBCが輸出されている実態は、引き続き国内資源循環の観点からは憂慮すべき事態と言えます。
容器包装8素材で構成する「3R推進団体連絡会」は、2016年度を初年度とする第3次自主行動計画(以下;自主行動計画2020)を作成・公表して取り組みを行いました。リデュース、リサイクルともに着実に数値実績を向上させるなど進展がみられ、市民、自治体など関係各主体との連携・協働への取り組みも深化しました。今後も他容器包装団体との連携活動を継続していきます。
2. 基本方針
「アルミ缶における3R推進のための自主行動計画2020」の達成に向け、以下の方針に沿って取り組みます。
Ⅰ.安定的にリサイクル率90%以上を維持します。
Ⅱ.2020年までに2004年比で5.5%の軽量化を目指します。
Ⅲ.3R推進団体連絡会の一員として、積極的に3R推進に取組みます。
3. 2018年(平成30年)度 事業活動計画の内容
【1】 リサイクルの推進
目標:安定的にリサイクル率90%以上を維持します。
17年度のリサイクル活動は集団回収や店頭回収が堅調に推移し、リサイクル率は前年比0.1ポイント向上の92.5%と目標の90%以上が維持できました。2018年度も引き続き以下の活動を行います。
1)アルミ缶回収ルートの整備・支援
事業者責任としてアルミ缶回収率を上げるために関係者との連携、協働の推進を行います。
①回収拠点と連携して集団回収に取組む団体の掘り起し、集団回収の促進を支援します。
・回収拠点推薦による「アルミ缶小・中学校回収協力者表彰」、「アルミ缶一般回収協力者表彰」、
及び「優秀回収拠点表彰」制度を継続します。
・リデュース・リユース・リサイクル推進協議会主催の「3R推進功労者等表彰」の候補者推薦を
継続します。
・広報紙「リサイクルニュース」(4回/年発行)を発行、配付します。
・アルミ缶回収協力者表彰の都道府県別データを整理し、回収会社の新規発掘/登録や推薦依頼活動に
役立てます。
②自治体への情報収集活動と交流
・全国自治体の開催する環境イベント等へ積極参加し、ノベルティーや資料の提供を通じて協会の
認知度向上と交流機会の増加を図ります。
2)広報・啓発活動の推進
アルミ缶及び回収活動への理解を深めてもらうための広報・啓発活動を行い、情報のアップデートに努めます。
①若年層への環境教育としての広報・啓発活動
・環境教育への協力、支援として小中学校向けにパンフレット/小冊子、DVD、ポスター等の配布、
再生地金サンプル等の教材を貸し出します。
・中学生の修学旅行時等の来協学習を受け入れます。
②自治体・消費者への広報・啓発活動
・自治体や各消費者団体主催の展示会、自治体講演会への参加、各種書籍・雑誌等へ寄稿します。
・「エコプロ2018」、「2018CAN-ARTフェスティバル」等の展示会へ参加します。
・タブ回収の活動については引き続き正確な情報提供を行います。(歴史的な経緯と怪我の危険性に
ついて)
・ホームページの継続的運用を行いタイムリーな情報提供を行うと共に、協会やアルミ缶回収の
PRを行います。
③マスコミ関係者や支援団体への広報・啓発活動
・定期的に報道発表を実施します。(2月:アルミ缶需要量 、6月:単年度事業計画とリサイクル率)
・リサイクル施設の研修見学会を実施します。(10月)
3)調査活動、その他
・2018年(平成30年)度の「アルミ缶リサイクル率」(「CAN to CAN率」含む)調査と公表。
・「アルミ缶リデュース率」「アルミ缶再生利用フロー」の調査と公表。
・日本アルミニウム協会等と連携し「アルミニウム(アルミ缶)と健康」についての継続調査を実施。
・アルミ缶輸出・入缶数量、及び世界のリサイクル率について、データ精度を高めます。
【2】 リデュースの推進
目標:2020年までに2004年比で5.5%の軽量化を目指します。
2016年よりリデュースの定義を変更して、品種毎の重量寄与率を考慮した新リデュース計算方法に変更しました。2017年の1缶当たりの平均重量は16.12gとなり前年比で0.04g削減となりました。また基準年(2004年)に対しての軽量化率は5.3%となり、昨年比0.2%の軽量化が進みました。
【3】 当協会ワーキンググループ(WG)の活動
リサイクルフロー調査WG、3R推進WG、広報WGを継続し、リサイクル率向上のための施策、自主行動計画のフォローアップ、効率的・効果的な広報活動の推進を考えます。昨年は協会ミッションを議論するための企画委員会を開催、当協会の歴史の再認識とミッションの再確認を行いました。
【4】 3R推進団体連絡会メンバーとしての活動
3R推進のために事業者は消費者、自治体との「主体間の連携」を進めることが必要との認識に基づき、
同連絡会が開催する各種取組みに参画します。また一昨年に策定・公表した「自主行動計画2020」に
引き続き取り組みます。
① 事業者自ら実践する3R推進計画の推進
・リデュース、リサイクル目標達成に向けて取り組みます。
② 普及・啓発活動の推進
・3R推進フォーラム、3R交流セミナー意見交換会(3都市予定)を開催し市民、行政との意思疎通を
図ります。
・市民リーダー育成のための支援、リサイクル冊子の作成・配布を行います。
・エコプロ等の展示会に参加します。
③ 今後の中長期活動計画の策定
・第4次自主行動計画に向けて3R推進団体連絡会の事業活動を策定していきます。