2019年度事業活動計画
6月21日 如水会館にて 第215回理事会、第47回定時総会が開催されました
2019年度アルミ缶リサイクル協会 新役員体制
2019年度アルミ缶リサイクル協会 新役員体制 (2019-06-21 ・ 105KB) |
1. 概要
2018年の飲料用アルミ缶の国内需要量は約217億缶と推定され、前年比99%の微減となりましたが、引き続き200億缶の大台は維持されました。国内ビール系の全体需要が14年連続前年割れとなった影響でビール系缶需要も減少し、またPETコーヒーが大きく増加したために数年前に激増した缶コーヒーやボトル缶コーヒー需要が減退し、RTD向けは堅調に増加したものの総需要は微減となりました。これは、コンビニの拡大により消費者が多様な商品の選択購入が可能となり、飲料容器の好みも短期間で大きく変動し易くなったためと思われます。
2018年度のリサイクル活動は堅調に推移し、リサイクル率は前年比1.1ポイント向上の93.6%と目標の90%以上が4年連続達成できました。
2018年の1缶当たりの平均重量は16.11gとなり前年比で0.01g削減となりました。アルミ缶の軽量化も限界に近づいているため以前のような大幅なリデュースは難しく、基準年(2004年)に対しての軽量化率は5.3%と目標の5.5%に今一歩となっていますが、引き続き関係者への啓発に努めます。
UBCについては、前年比1.4万㌧増加の7.9万㌧のUBCが輸出(主に韓国)されており、国内需要量の25%近くのUBCが輸出されている実態は、引き続き国内資源循環の観点からは憂慮すべき事態と言えます。
2. 基本方針
1)アルミ缶リサイクルの推進を円滑に進めます
(1)アルミ缶回収ルートの整備・支援を行います
(2)広報・啓発活動を行います
(3)調査・情報提供活動を行います
(4)協会企画委員会、ワーキンググループ(WG)の活動を行います
2)3R推進団体連絡会の一員として積極的に3R活動に取り組みます
<目標>
(1)安定的にリサイクル率90%以上を維持します
(2)2020年までに2004年比で5.5%の軽量化を目指します
(3)アルミ缶回収協力者表彰数を学校・一般で各5件以上増やします
3. 2019年度 事業活動計画の内容
(1)アルミ缶回収ルートの整備・支援
事業者責任としてアルミ缶回収率を上げるために関係者との連携、協働の推進を行います。
①当協会プレゼンス向上を目的に官庁や関連団体への訪問・支援、自治体、消費者団体との交流を
積極的に行います。
・官庁(経産省金属課)の定期会合への参加・訪問、情報提供を行います。
・全国自治体の開催する環境イベントや消費者団体主催のイベント等へ積極参加し、ノベルティーや
資料の提供を通じて協会の認知度向上と交流機会の増加を図ります。
・リデュース・リユース・リサイクル推進協議会主催の「3R推進功労者等表彰」の候補者推薦を
継続して行います。
②アルミ缶回収表彰制度の認知度向上
・「アルミ缶回収小・中学校協力者表彰」、「アルミ缶回収一般協力者表彰」、及び「優秀回収拠点
表彰」制度の認知度向上を目的に、学校・自治体、回収拠点、社会福祉協議会等への表彰制度
PRを強化します。
・アルミ缶回収協力者表彰の都道府県別データを充実させ、回収拠点の新規発掘/登録や推薦依頼活動
に活用します。
(2)広報・啓発活動の推進
アルミ缶及び回収活動への理解を深めてもらうための広報・啓発活動を行い、情報のアップデートに努めます。
①若年層への環境教育としての広報・啓発活動
・環境教育への協力、支援として小中学校向けにパンフレット/小冊子、DVD、ポスター等の配布、
再生地金サンプル等の教材を貸し出します。
・中学生の修学旅行時等の来協学習を受け入れます。
② 自治体・消費者への広報・啓発活動
・自治体や各消費者団体主催の展示会、自治体講演会への参加、各種書籍・雑誌への寄稿等を行います。
・エコプロ2019展示会へ参加します。
・タブ回収の活動については引き続き正確な情報提供を行います。(歴史的な経緯と
怪我の危険性について)
・ホームページにタイムリーな情報提供を行うと共に、協会やアルミ缶回収のPRを行います。
③ マスコミ関係者や支援団体への広報・啓発活動
・定期的に報道発表を実施する。(6月:単年度事業計画とアルミ缶需要量、リサイクル率、
リデュース率、アルミ缶再生利用フロー図)
・リサイクル施設の研修見学会を実施します。(10月)
・広報紙「リサイクルニュース」(4回/年発行)を発行、配付します。
(3)調査・情報提供活動の推進
・2018年度の「アルミ缶リサイクル率」(「CAN to CAN率」含む)を調査・公表します。
・2018年度の「アルミ缶リデュース率」、2017年度の「アルミ缶再生利用フロー」を調査・
・2018年度の「アルミ缶リサイクル率」(「CAN to CAN率」含む)を調査・公表します。
・2018年度の「アルミ缶リデュース率」、2017年度の「アルミ缶再生利用フロー」を調査・
公表します。
・日本アルミニウム協会等と連携し「アルミニウムと健康」連絡協議会に参画します。
・アルミ缶輸出・入缶数量、及び世界のリサイクル率についての公表と、そのデータ精度を高めます。
・日本アルミニウム協会等と連携し「アルミニウムと健康」連絡協議会に参画します。
・アルミ缶輸出・入缶数量、及び世界のリサイクル率についての公表と、そのデータ精度を高めます。
【3】 当協会ワーキンググループ(WG)の活動
当協会企画委員会、ワーキンググループ(WG)活動の推進
・当協会が当面する課題や対応を企画委員会と各WGで対応していきます。特にリサイクルフロー
調査WG、3R推進WG、広報WGは継続し、リサイクル率向上のための施策、自主行動計画の
フォローアップ、効率的・効果的な広報活動の推進に取り組みます。
【4】 3R推進団体連絡会メンバーとしての活動
「自主行動計画2020」に引き続き取り組みます。
(1)事業者自ら実践する3R推進計画の推進
・リデュース、リサイクル目標達成に向けて取り組みます。
(2)普及・啓発活動の推進
・3R推進フォーラム、3R交流セミナー意見交換会(3都市予定)等により市民、行政との
意思疎通を図ります。
・市民リーダー育成のための支援、エコプロ展示会への参加、リサイクル冊子の作成・配布等を
行います。
(3)今後の中長期活動計画の策定
・第4次自主行動計画に向けて、3R推進団体連絡会の事業活動計画策定に参画します。