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2022年度事業活動計画

6月17日 如水会館にて 第227回理事会、第50回定時総会が開催されました

第227回理事会、第50回定時総会

第227回理事会、第50回定時総会にて2022年度アルミ缶リサイクル協会事業活動計画
が承認されました。

1. 概要

2021年の飲料用アルミ缶の国内需要量は前年横ばいの約218億缶と推定され、8年連続で200億缶の大台は維持されました。新型コロナウイルスの影響もあり国内ビール類の総需要は業界紙推定で95%と17年連続で前年割れとなりましたが、ビール類缶需要は家飲みが堅調に推移して99%の微減となった模様です。清涼飲料の国内生産量は、外出自粛や在宅勤務等の影響はありましたが、炭酸水、茶系、MW等が好調で前年比102.6%で着地しましたが、アルミ缶は炭酸飲料缶とコーヒー缶が大きく減少した結果、95.6%と低迷しました。しかしRTD向けが106%伸びとなり、国内総需要量は横ばいで着地したと推定されます。  
2021年度のリサイクル活動は、新型コロナウイルスの感染拡大によりUBC回収量の半分近くを占める集団回収活動も一部制約を受けたと思われますが、回収量全体としては堅調であったと推測されます。また製造業の回復及びカーボンニュートラルの取組み等によりアルミスクラップ需要も高まったために、前年度末に意図的に市中在庫とされたUBCが市場に出て再生利用されたと思われます。この結果リサイクル率は前年比2.6ポイント増の96.6%となり、目標の92%以上は6年連続で達成されました。
またアルミ缶の強みである水平リサイクル率(CAN to CAN率)は、計算の分母となる国内再生利用量が急増したことで率としては67.0%に低下しましたが、缶材への利用量は4.3千トン増加しており、引き続き中期的取り組みとして、今一歩高いレベルにするための方策を協会内外で協議していく所存です。
 2021年の1缶当たりの平均重量は0.07g削減の15.96gとなり、2025年に2004年比で6.0%の軽量化目標に対し6.2%と早くも目標を達成しました。アルミ缶は食品容器として、漏洩に繋がる安易な軽量化は許されず慎重に取り組むことが必須でありますが、現在もビール缶等で軽量化は進められており、引き続き関係者が一丸となって取り組み、6.0%軽量化よりも更に高みを目指されることを期待します。
UBCの輸出は韓国向けが大きく減少して前年比▲1.4万㌧減の8.4万㌧(*)になりました。国内で発生したUBCを国内で再生利用することは日本のカーボンニュートラル政策への貢献に繋がるものであり、輸出量が減り、国内での再生利用量が増加することは喜ばしいことでありますが、韓国では2024年に新たなUBC再生工場が立ち上がる計画があり、引き続き今後の動向に注意が必要であると考えます。 *:貿易統計値(組成率未反映)

2. 基本方針

1)アルミ缶リサイクルの推進を円滑に進めます
(1)アルミ缶回収ルートの整備・支援を行います
(2)広報・啓発活動を行います
(3)調査・情報提供活動を行います
(4)協会企画委員会、ワーキンググループ(WG)の活動を行います
2)3R推進団体連絡会の一員として積極的に3R活動に取り組みます
 
< 目標 >
1)安定的にリサイクル率92%以上を維持します
2)2025年までに2004年比で6.0%以上の軽量化を目指します
3)アルミ缶回収協力者推薦数は、新型コロナの影響は想定されますが、学校・一般とも前年度並みを維持します

3. 2022年度 事業活動計画の内容

【1】アルミ缶リサイクルの推進を円滑に進めます

 
1)アルミ缶リサイクルの推進を円滑に進めます
(1)アルミ缶回収ルートの整備・支援
事業者責任としてアルミ缶回収率を上げるために関係者との連携、協働の推進を引き続き行います。
  • 当協会プレゼンス向上を目的に官庁や関連団体への訪問・支援、自治体、消費者団体との交流を積極的に行います。
・官庁(経産省金属課)の定期会合へ参加し、タイムリーな情報提供を行います。
・全国の自治体へアルミ缶回収に関するアンケート調査を実施したところ、当協会の活動内容についての理解度が
低いことが判明したため、定期的な調査・広報活動を実施して理解度向上を図ります。
・リデュース・リユース・リサイクル推進協議会主催の「3R推進功労者等表彰」の候補者推薦を行います。
②アルミ缶回収表彰制度の認知度向上
・「アルミ缶小・中学校回収協力者表彰」、「アルミ缶一般回収協力者表彰」、及び「優秀回収拠点表彰」制度の認知度
向上を目的に、学校、自治体、回収拠点、社会福祉協議会等への表彰制度PRを継続します。
・都道府県別の登録回収拠点の中身を見直し、アルミ缶回収協力者表彰への推薦が出易い環境を整備します。

  • (2)広報・啓発活動の推進
    アルミ缶及び回収活動への理解を深めてもらうための広報・啓発活動を行い、情報のアップデートに努めます。
    ①若年層への環境教育としての広報・啓発活動
    ・環境教育への協力、支援として小・中学校向けにパンフレット/小冊子、DVD、ポスター等の配布、再生地金
    サンプル等の教材を貸し出します。
    ・中学生の修学旅行時等の来協学習を受け入れます。
    ・小・中学校への出前教育を積極的に実施します。
    • 自治体・消費者への広報・啓発活動
  • ・自治体や各消費者団体主催の展示会、自治体講演会への参加、各種書籍・雑誌への寄稿等を行います。
    ・エコプロ2022が開催される場合には参加します。
    ・タブのみ回収の防止活動については引き続き正確な情報提供を行います。(歴史的な経緯と怪我の危険性)
    ・ホームページにてタイムリーな情報提供を行うと共に、協会やアルミ缶回収活動のPRを行います。
    ③マスコミ関係者や支援団体への広報・啓発活動
    ・定期的に報道発表を実施する。(6月:単年度事業計画とアルミ缶需要予測、リサイクル率、リデュース率)
    ・リサイクル施設の研修見学会を実施します。(10月)
    ・広報紙「リサイクルニュース」(4回/年)を発行、配布します。
・2021年度「アルミ缶リサイクル率」(「CAN to CAN率」含む)、2021年度「アルミ缶リデュース率」、
2020年度「アルミ缶再生利用フロー」を調査・公表します。
・日本アルミニウム協会等と連携し、タイムリーな調査分析・情報発信に努めます。
・アルミ缶輸出入数量、及び世界のリサイクル率について、データ精度の向上に努めます。
 
(4)当協会企画委員会、ワーキンググループ(WG)活動の推進
・当協会が当面する課題や対応を企画委員会と各WGで対応していきます。特にリサイクルフロー調査WG、
3R推進WG、広報WGでは、リサイクル率向上のための施策、自主行動計画のフォローアップ、効率的・
効果的な広報活動の推進に取り組みます。
(3)調査・情報提供活動の推進
・2021年度「アルミ缶リサイクル率」(「CAN to CAN率」含む)、2021年度「アルミ缶リデュース率」、
2020年度「アルミ缶再生利用フロー」を調査・公表します。
・日本アルミニウム協会等と連携し、タイムリーな調査分析・情報発信に努めます。
・アルミ缶輸出入数量、及び世界のリサイクル率について、データ精度の向上に努めます。

【2】 当協会ワーキンググループ(WG)の活動

・当協会が当面する課題や対応を企画委員会と各WGで対応していきます。
 特にリサイクルフロー調査WG、3R推進WG、広報WGでは、リサイクル率向上のための施策、
 自主行動計画のフォローアップ、効率的・効果的な広報活動の推進に取り組みます。

【3】 3R推進団体連絡会メンバーとしての活動

「自主行動計画2025」に取り組みます。
(1)事業者自ら実践する3R推進計画の推進
・リデュース率とリサイクル率の目標達成に向けて取り組みます。
(2)普及・啓発活動の推進
・3R推進フォーラム、3R交流セミナー意見交換会等により市民、行政との意思疎通を図ります。
・市民リーダー育成のための支援、エコプロへの参加、リサイクル冊子の作成・配布等を行います。 
(3)今後の中長期活動計画における活動
・自主行動計画2025に沿って、事業活動に参画します。
< 実績推移 >
  1)リサイクル率とリデュース率
 
2025年度目標
2020年度
2021年度
対前年増減
リサイクル率
92%以上
94.0%
96.6%
+2.6%
リデュース率
6.0%以上
5.8%
6.2%
+0.4%
16.00g以下
16.03g
15.96g
▲0.07g
 
  2)アルミ缶回収表彰 (優秀賞件数)
 
2019年度
2020年度
2021年度
2022年度目標
小・中学校
51件
46件
44件
44件
一般
59件
59件
66件
66件

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