平成28年(2016年)度事業活動計画

  回収ルートの支援活動
  広報、調査などの活動
 
1. 概要

平成27年(2015年)の飲料用アルミ缶の需要量は、対前年20億缶余の記録的な増加となり220億缶の大台に乗った。使用済みアルミ缶(以下、UBC)は、通関統計品目となり平成27年(2015年)は年間4万d余の輸出が明らかになった。市中相場や為替の影響で変動はあるもののUBCの相当量が海外(特に韓国)で継続的に資源循環される状況にあることから、今年度からリサイクル率は従来の国内再生利用量に輸出統計量を加算した数値で算出する。

アルミ缶のリサイクルは集団回収ルートを筆頭に自治体収集ルートは堅調に推移し、スーパーなどの店頭回収は健闘していることが平成26年(2014年)アルミ缶再生利用フローから窺える。集団回収は、障害者施設、自治会、老人クラブ、学校などと回収拠点や市町村が連携、協力して地域ぐるみで活動を支えている。本年も学校表彰、回収協力者表彰などを通して回収活動を支援していく。また、自治体、回収拠点、学校などに3Rの啓発、情報提供を継続する。

平成27年(2015年)のアルミ缶リデュースは、小型サイズ缶の急増で1缶の平均重量が対基準年7.8%の軽量化となった。環境配慮の容器設計が求められる動きがあるなか、穏やかな軽量化が進むとして次期自主行動計画の目標値を設定した。

3R推進団体連絡会としての活動は、自主行動計画のフォローアップなど共同の取り組みを継続し、関係主体との連携、協働をはかる。容器包装リサイクル法の見直し論議が終わり、本年は消費者調査を実施し課題を整理する。



2. 基本方針

「アルミ缶における3R推進のための第二次自主行動計画」の達成及び同第三次計画の策定に向け、以下の方針に沿って取組む。

(1) 安定的にリサイクル率90%以上を維持する。
(2) 平成32年(2020年)までに一缶あたりの平均重量を平成16年(2004年)実績比で10%
   軽量化する。
(3) 3R推進団体連絡会の一員として、積極的に3R推進に取り組む。

3. 平成28年度(2016年度)事業活動計画の内容
(1)リサイクルの推進

目標 : 安定的にリサイクル率90%以上を維持する。

平成27年(2015年)のアルミ缶需要量は、ビール系飲料では容器構成の72%を缶が占めたものの微減になった。一方、非ビール系アルコール飲料やコーヒー飲料の伸長で全体では前年比10%増の222億缶になった。使用済みアルミ缶(以下、UBC)は、平成27年から通関の品名コードが付けられ年間4万d余の輸出が明らかになった。UBCは国内では缶材や自動車部品、鉄鋼の脱酸剤の原料として底堅い需要があるが輸出向の需要が相当量になることから、リサイクル率目標値は実態に即して国内需要と輸出を合算した量を対象に設定する。回収ルートの関係者・関係団体へのアルミ缶回収活動の支援を継続するとともに、Can to Canのリサイクルフローを引き続き注視していく。
 
(2)リデュースの推進
 

目標 : 平成32年(2020年)までに一缶当たりの平均重量を
     平成16年(2004年)実績比で10%軽量化する

平成27年(2015年)の1缶当たりの平均重量は15.61gであった。基準年(2004年)に対し1.32gの軽量化となり削減率は7.8%となった。内訳は、缶仕様の改善で 2.2%、缶サイズの構成比で小型缶が増加したことによる平均重量の低下で5.6%の削減となった。次期自主行動計画の期間中の軽量化は、仕様改善による軽量化は1つの限界に近づきつつあるが、比較的穏やか(0.5〜1.0%程度)に継続するとして、リデュース率目標値を設定する。
 
(3)3R推進のための活動
 

 (1)各回収ルートの関係者との連携、協働の推進
  UBCの市中からの回収は少子化、高齢化、地方の過疎化などによりその回収ルートは
  類型化しつつある。

@ 自治体への広報活動に努め、UBCの国内循環や集団回収への取り組みを支援する。
  ・全国自治体の開催する環境イベント等への展示品、パンフレット、回収袋などの提供を
   行う。
A 回収拠点と連携して集団回収に取組む団体の掘り起し、集団回収の促進を支援する。
  ・回収拠点推薦によるアルミ缶回収協力者表彰制度、及び優秀回収拠点表彰制度を継
   続する。
  ・3R推進協議会への3R推進功労者表彰の推薦を継続する。
  ・広報紙「リサイクルニュース」(4回/年発行)を発行、配布する。
  ・回収拠点登録団体の現状把握と見直しを図り、未登録回収業者の登録を行う。
  ・アルミ缶回収優秀校表彰、及び回収協力者表彰の都道府県別データを整理し、効果的
  な対策を図る。

(2)広報・啓発活動の推進
  情報のアップデートに努め、回収活動への理解を深めてもらえるよう図る。

@ 次世代への環境教育と消費者への啓発活動
  ・アルミ缶回収優秀校(小・中学校)の表彰制度を継続し、回収の意義を伝える。 
  ・環境教育への協力、支援として小冊子、DVD、ポスター等の配布や再生地金サンプル
  等の教材を貸し出す。
  ・中学生の修学旅行時等の来協学習を受け入れる。
  ・小樽カンアート展(9月)、エコプロダクツ展2016(東京、12月)に継続して出展し、情報提
  供に努める。
  ・ホームページの更新を継続的に実施し、的確な情報発信をする。
A マスコミ関係者への広報活動の継続
  ・定期的に報道発表を実施する。
  (2月:アルミ缶需要量 、6月:単年度事業計画とリサイクル率)
  ・リサイクル施設の見学会を実施する。(10月)

(3)調査活動その他

@ 平成27年度(2015年度)の「アルミ缶リサイクル率」(「Can to Can率」含む)、「アルミ缶リ  デュース率」を調査する。
A アルミ缶のリサイクル再生利用フローの調査についてデータの精度向上に努める。
B (一社)日本アルミニウム協会等と連携し、「アルミニウムと健康」について医学情報の
  収集と発信を図る。
C (一社)日本アルミニウム協会等と連携し、イベント用アルミ缶を企画・制作しアルミ缶リ
  サイクルの啓発を図る。

(4)3R推進団体連絡会メンバーとしての活動
  3R推進のために事業者は消費者、自治体との「主体間の連携」を進めることが肝要との
  認識に基づき、同連絡会を構成する八団体が共同で開催する各種取組みに参画する。

@ 第二次自主行動計画の進捗状況を公表する(12月)。第三次自主行動計画を策定し、
  公表する(5月)。
A 容器包装リサイクル法の見直しに際し各団体と連携し、省庁に対する的確な対応を
  行う。(4月パブリックコメント)
B 3R推進フォーラム、3R交流セミナー意見交換会(4場所)を開催し市民、行政との意思
  疎通を図る。
C 市民リーダー育成のための支援、リサイクル冊子の制作・配布を行う。
D エコプロダクツ展等の展示会に出展する。

(5)当協会ワーキンググループ(WG)の活動

広報WG、3R推進WG、リサイクルフロー調査WGによる効率的・効果的な広報活動の推進、自主行動計画のフォローアップ、リサイクル率向上のための施策検討を図る。
  (注)「自主行動計画」は、「3R推進活動の取組み」を、ご参照ください。